滋賀県内で活動する団体に、コープしがが活動資金を助成します。

できるコトづくり制度

滋賀県内で活動する団体に、コープしがが活動資金を助成します。

2020.07.15

活動報告

「世代を超えたつながりを通して、成長と元気をつくる楽々ひろば活動」楽楽ひろば

2020年7月3日、楽楽ひろばの活動をお尋ねしました。
この事業は、2020年度できるコトづくり制度のはじめて助成を受けています。
 
楽々ひろばは、高齢化や人口減少による過疎化がすすむ東近江市永源寺で、赤ちゃんからお年寄りまで誰もが交流できる永源寺図書館を活動場所として、気軽に集える居場所づくりをしています。いろいろな体験や活動、学びを通じて「この場所にいてもいい」という安心感につながる多世代交流の場を目指しています。
 
2020年度には、これからは月1回のペースで集いの場を開催しようと準備を進めていたものの、新型コロナウィルス感染拡大防止のために「集まる」ことができなくなりました。リーダーの今若央子さんは「『つながる』ことの多くは、集まることによって広がっていきます。それが否定されたようでどうしようもない気持ちになりました」と言います。
計画していた内容では実施できずに途方に暮れていた時、オンラインで開催してみてはとのアドバイスを受け、新たな試みに不安・心配いっぱいではあったけれども、それならできるかもしれないと一歩を踏み出すことにしたそうです。
 
計画したのは地元で活躍する音楽ユニット「わ音」のライブを動画配信するというものです。
高齢者の方々にネットでの動画配信といっても見てもらえるかどうかが気になるところ。でもそこを、これを機会に子どもさんやお孫さんに教えてもらえば家族の交流が深まるはずととらえたのです。これこそ楽楽ひろばが目指している多世代交流の場面だと、ピンチをチャンスに変える発想です。
 
どのようにPRすればいいのかも、アドバイスを受けながら進めたそうです。
  
楽楽ひろば ライブのチラシ 
  
これはチラシです。図書館にチラシを置き、そして知り合いの方々には丁寧に説明して手渡しをしていきました。
今回はLINEでの動画配信なので、ライブを見るためにはQRコードから楽楽ひろばにお友達登録をします。開始までに171人ものお友達登録があったそうです。思った以上の登録数に、メンバーのみなさんも大喜びです。
  
楽楽ひろばライブ準備のようす 
  
準備は、楽楽ひろばのメンバー、図書館のスタッフ、そして今回のライブ動画配信のサポート役・NPO法人まちづくりネット東近江のスタッフ。
初めての取り組みということもあり、早めの時間から入念に準備しています。
 
そしてドキドキしながらスタートです。
 
楽楽ひろば 代表の今若さんの挨拶シーン 
  
今若さんがカメラの向こう側で聞いてくださっている方々に向けて、ご挨拶です。楽楽ひろばの活動のきっかけから、大切にしている思い、これまで取り組んできたこと、そしてコロナ禍の中で今回のライブ動画配信に至った経緯などを話されます。無観客ではなく、まるで集まってくださった方々が目の前にいるかのように語り掛けておられる姿に、胸が熱くなりました。
  
そしてライブが始まりました。
  
楽楽ひろば 図書館ライブ。音楽ユニット「わ音」の演奏シーン  
  
無観客ライブですが、メンバー・スタッフのみなさんと図書館で一緒に聞かせていただけるとはなんと贅沢。天井が高い図書館に素晴らしい音楽・美しい歌声が流れ、とても豊かなひとときでした。
 
このライブ配信にアクセスしたのは124人。いえいえ、画面を家族や知人・友人と見ていらっしゃる方もいるでしょうから、ライブ配信を聞いた人はもっと多いはずです。
出会う場だけではない新しいつながりが生まれました。
 
「集まれない」中、思い切ったチャレンジでライブ動画配信に取り組んだ楽楽ひろばのみなさん。新しいつながりがたくさん生まれました。これからも、いろいろなことをどんどん吸収して、つながりを育んでいかれるのだろうなあと思いました。