滋賀県内で活動する団体に、コープしがが活動資金を助成します。

できるコトづくり制度

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2020.12.14

活動報告

「買い物難民・サービス難民を救う!『おたのみやす』の発行」一般社団法人 やす地域共生社会推進協会

2020年12月4日、一般社団法人 やす地域共生社会推進協会(以下、やす地域共生社会推進協会)の皆さんの、冊子「おたのみやす」3号の編集会議にお邪魔してきました。これは、できるコトづくり制度の2020年度活動助成1年目の活動です。
 
「おたのみやす」は、サブタイトルが「70歳からのタウン情報誌」。「野洲市内で暮らす高齢者の皆さんに向けた在宅支援サービスや、日常の生活にまつわる話題が満載。野洲市の安心事業者とのコラボレーションで生まれた一冊。」とのことです。(やす地域共生社会推進協会のホームページより)
 
2019年9月に創刊し、できるコトづくり制度の助成を受けて2020年5月に第2号を2000部発行しました。市内の病院や社会福祉協議会に設置、また民生委員の手から高齢者へ配布したそうです。
 
しかし、その後は新型コロナの影響で第3号に向けての編集会議などの活動が滞ってしまいました。
 
訪問した編集会議では、第2号への反応を紙面に反映させ、もっとたくさんの人に手に取ってもらえるようにと議論にも熱がこもっていました。
  
「おたのみやす」第3号の編集会議のようす
  
「次号の表紙は、どんなものにしましょう?」
「『70才からのタウン情報誌』、だから1号、2号では皆さんに懐かしいと言ってもらえるように、昔の生活風景を再現した博物館の写真にしたんですよ。」
「じゃあ、例えば市内の方の昭和の車とかは?」
「冊子を手に取ってくれるのは、圧倒的に女性なんです。」
「女性が興味あるというと車よりはファッション、真知子巻きとかミニスカートとか?」
「昔の野洲の街並みの写真はどうでしょう?」
「それなら、『昔、こんな建物あったなあ』と、みんな見てくれそう!お年寄りは古い写真持ってはるし。」
  
「おたのみやす」第3号の内容を決めるため、話し合いをホワイトボードに書きこまれているようす 
  
やす地域共生社会推進協会のメンバーは、多種多様な業種の方です。野洲市内で高齢者が暮らしやすい社会を作るということは、子育て中の人、障がいを持つ人など、他の年齢層にとっても暮らしやすい社会となるでしょう。それを実現するのは行政機関だけではなく、地域で経済も回るような、商店も入ったしくみを、と考えられたのが冊子「おたのみやす」なのですね。
 
「おたのみやす」第2号の見開きイラストで様々な組織のネットワークが描かれています 
 
それをわかりやすく図にしたものが、第2号のこの見開きページです。
様々な立場の人と組織がネットワークを作って、市民を見守り、商業からもサポートしていこう、という姿勢が伝わってきます。
 
冊子「おたのみやす」第2号のサービス情報のページ。4つのサービスの情報が写真とともに詳しく書かれています 
  
また紙面で最も多いのが、市内を中心とした商店や個人のさまざまな有料のサービス情報。
 
買い物に出かけにくい高齢者のための宅配や、自力では農地を維持できなくなった人のために田んぼを預かるサービス、草刈り作業の請負い、更に細かく電球の取り換えや固いビンのフタ開栓代行、メール代行など、かゆいところに手が届くものがいっぱいです。
 
他にも、文通や自分史作成といったサービスもあり、隅々まで見ていると楽しくなります。
 
逆に自分なら有料でこんなサービスが提供できる、という人の参加も募集されているので、何かのスキルをお持ちの方は要チェックですよ。
 
これから第3号の3月下旬の「おたのみやす」発行に向けて、またそれ以降も継続しての発行を、やす地域共生社会推進協会の皆さんに期待しています。

 ▼一般社団法人 やす地域共生社会推進協会

 ▼「おたのみやす」に関するページ