滋賀県内で活動する団体に、コープしがが活動資金を助成します。

できるコトづくり制度

滋賀県内で活動する団体に、コープしがが活動資金を助成します。

2025.06.30

活動報告

「BFF@しが #女性が望む継続ケア #選べるお産SHIGA #安心できる妊娠出産子育て」Birth For the Future@しが

2025年6月12日木曜日、朝10時前に、竜王町ひだまり学舎に伺いました。竜王町の林にあるこの民家は、いろいろな活動に貸し出されているスペースだそうで、今日は、Birth For the Future@しが(以下BFF@しが)の「ちょこっとわたしのお産の日」の開催日です。

これは、2025年度できるコトづくり制度活動助成1年目の活動です。(BFF@しがは2023年度から2024年度できるコトづくり制度 はじめて助成を受けていた団体です。その時の活動は▼こちらから)

Birth For the Future@しが 活動のようす画像 今回の会場の「ひだまり学舎」外観

開催場所のひだまり学舎は30年間空き家だった古民家をリノベーションして、「新しい学びの場として再生しよう」と、竜王町の地域おこし協力隊によって立ち上げられました。この懐かしい温かみのある場所に、続々と赤ちゃんを連れたお母さん方が集まってきました。妊婦さんや赤ちゃんと一緒の方、また、小学生のお母さん、9組です。

10時になりBFF@しが代表の田中由佳さんがあいさつし、この7月で設立が丸3年になる会の紹介をされました。

Birth For the Future@しが 活動のようす画像 会が始まる前、赤ちゃんとお母さんが座敷で座って待っているところ。赤ちゃんは寝ていたり、座っていたり。

一昔前には、当たり前のように妊婦さんや赤ちゃんを抱いたお母さんに出会えていました。妊娠・出産の体験を聞けたり、産後の過ごし方に触れる機会もありました。その機会を通して女性は妊娠中に出産や産後のシミュレーションができたそうです。
今は見てまねる・学ぶ経験がしづらく、すぐにネット検索してしまい、膨大な情報に途方に暮れるお母さんも少なくありません。
そんな方たちに女性が望む継続ケア、選べるお産SHIGA、安心してできる妊娠出産子育てをコンセプトに、滋賀県のお産・子育てをよりよくすることを目的に活動されています。
今日の「ちょこっとわたしのお産の日」は初めての試みです。
「授乳とお世話」をテーマに、助産師の松本奈津美さんが講師を務めます。
地元の方が託児ボランティアとしていらっしゃるので、お母さんたちはとてもリラックスして自由な雰囲気の中でお話を聞いています。

Birth For the Future@しが スライドを見せながら講師がお話中

講座は、妊娠中はもちろん、産前産後のお話もとてもわかりやすく、なにより一人の人としてどう自分と向き合うかが根底に感じられ、人生全体を通してのお話としてもとても興味深く聞くことができました。

気持ちの揺れや体の不調が出たとき、「どうしたら過ごしやすくなるか」を自分に問いかけることは、妊娠・出産の時期だけでなく、自分で自分を大切に思うための大事な問いかけだと思いました。

Birth For the Future@しが 活動のようす画像

1時間の講座が終わると参加者みなさんで輪になり、座談会が始まりました。
一人ずつ自己紹介と、今悩んでいることや感じていることなどを話します。
それを聞いて、代表の田中さんが丁寧に回答されていきます。

参加者の中には助産院で出産された方が何人かいらっしゃり、出産前から伴走してもらい信頼関係が築けて安心して出産産後を迎えられたとお話しされていました。

また、スタッフ内に助産師や看護師をされている方がいるので、夜泣きや乳児湿疹に関する相談にもスムーズにお答えされます。

離乳食で悩み、SNSを見てさらに悩んでいるお母さんからの相談には、SNSに翻弄されず頼れる専門職の方につながってほしいとアドバイスされていました。

Birth For the Future@しが 活動のようす画像

みなさんご自身の出産を思い返され、涙する場面もあり、とてもあたたかい幸せな空間で進んでいきます。
お母さんたちが楽しく穏やかに過ごされているのがわかるのか、赤ちゃんたちもゆったりしています。

そして約1時間の座談会の後は、ランチタイムです。
ひだまり学舎で手作りのランチをいただきます。
お母さんたちがゆっくりお食事できるようBFF@しがのスタッフの方が赤ちゃんを見てくれます。
 
 
Birth For the Future@しが 活動のようす画像 ひだまり学舎のランチをお母さんたちが囲んでいるところ。そばにはぐっすり眠る赤ちゃん

子どもたちは健やかで、お母さんたちはゆったりリラックスして、おまけにご飯がおいしいなんて、最高のひと時です。

代表の田中さんが「人間の脳は大前提に大きく影響される。その大前提を苦しい、しんどいではなく、
楽しい、幸せ!に変えることが大事。」と話されました。
膨大な情報に翻弄され疲れるのでなく、迷ったときは、頼れる専門職の方や、同じような境遇の仲間と出会うことで、共に楽しみながら乗り越えていく手助けをしてくれるこの会を、たくさんの方に知ってもらいたいです。
  
Birth For the Future@しが 活動のようす画像 今年度の予定チラシ
  

2025度のできるコトづくり制度の事業では9月多賀町・12月彦根市・3月東近江市にて同じように「ちょこっとわたしのお産の日」、そして10月に拡大版のイベントが近江八幡市で開催されますので興味のあるかたはぜひお気軽に団体までお問い合わせください。
https://birthforthefuture-shiga.amebaownd.com/

 
Birth For the Future@しが 活動のようす画像 昨年度のアンケート結果をまとめたパンフレット

 

昨年度の事業にて作成された、滋賀県民対象 お産についてのアンケートパンフレットです。

衝撃の内容となっており、いかに産みづらく育てにくい環境となっているかわかりやすい内容となっています。サイトで公表されていますのでぜひアクセスしてみてください。