2025.12.12
2025年11月15日土曜日の朝、滋賀県近江八幡市の堀切港へ、バスに乗って向かいました。この日、翔んでびわ湖の皆さんが「大人のびわ湖エコスクール 沖島体験会」を開催するので、一緒にチャーター船に乗るためです。この活動は、2025年度できるコトづくり助成の「はじめて助成」1年目の助成を受けて行われます。
10時45分の出港までに、続々と参加者の皆さんが受付を済ませます。
今日の参加者は29名、滋賀県はもとより、大阪府や奈良県、愛知県など、他府県からの方もおられるそうです。

こちらが本日のチャーター船です。海なし県の滋賀県にも、こんな港や船があるんです。
船に乗り込むと、メンバーの加賀山さんから沖島の歴史などの話、続いてメンバーの國本さん(地域おこし協力隊でBIWAKOビエンナーレ事務局スタッフでもある)から、沖島の展示作品 についての説明などがありました。
10数分で沖島港に到着し、歩いてすぐの沖島コミュニティセンターへ移動します。2階が会場です。
まずは翔んでびわ湖の代表、川村さんからごあいさつ。
「私たちは、おうみ未来塾のグループです。もっと多くの県民に琵琶湖の魅力を知って欲しい、という願いから活動しています。 」
皆さんは、県内の小学5年生が全員乗る学習船うみのこに、県外から移住してきた大人も乗れたらいいな、ということからこの「大人のびわ湖エコスクール」を開催したそうです。
次は、実際に子どもたちが、うみのこに乗る前に学習する内容を、翔んでびわ湖メンバーで、滋賀県地球温暖化防止活動推進員である鶴田さんによるスライド学習でした。
地球温暖化のしくみや、温暖化が引き起こす現象、どうしたら食い止められるのか、など。それとともに、琵琶湖の基本的な情報をきっちりと教えてもらいました。
「うみの学習」に続いて、「やまの学習」です。滋賀県の小学生は、うみのこに乗る前の学年に、やまの子という山の学習も体験します。
そこで、滋賀県地球温暖化防止活動推進員 松田さんの、木のいろんな性質がよくわかる体験コーナーと、山や森林の果たす役割などについてのお話がありました。
これは、そのうちの木の香りの違いを体験するもの。さまざまな木の香りをかいで、好きな木にシールを貼ります。
座学だけでなく、こうして五感を使う学習は、子どもも大人も、楽しみながらできますね。
午前中の学習が終わったら、琵琶湖の恵みがたっぷりのお弁当をいただきました。
沖島漁協婦人部、湖島婦貴(ことぶき)の会の皆さんの手づくりです。マスの煮物、スジエビのかき揚げ、野菜の天ぷら、青菜のナムル、ウロリの佃煮、小鮎の佃煮。どれもおいしい。野菜はもちろん沖島産です。

お昼休みが終わったら、沖島漁業協同組合の組合長、冨田さんに、沖島の漁師さんの暮らしを伺いました。ふらっと個人で来たとしてもお会いできない方からの、貴重なお話です。
川村さん「琵琶湖の漁期は?」。
冨田さん「8月20日まで、アユ、その後、公魚、モロコ、筋エビ、二月ニゴロブナですね」。
ニゴロブナは平成の時代に本当に獲れなくなったが、養殖して放流されてからは、またとれるようになったとのことです。
漁師としてのご苦労なども伺い、コミュニティセンターでの座学はここで終了しました。
今度は外へ出て「島の中から沖島を知ろう」という沖島散策です。ガイドをしてくださるのは、20数年前に島のお寺に嫁いでこられたという、本多さんです。
この石碑は、沖島の重要な産業だった石英斑岩の石材でできているそう。また、この石碑の前から漁港までは、埋め立てられて生まれた、新しい土地だと教えてもらいました。ここは浜で、飲み水などを汲んでいたところ。沖島は上下水道が滋賀県でも最初に完備された地域とのことです。
そして、いかにも漁村という狭い路地を歩いて島の北側に行って桟橋から対岸の比良山をながめたり、旧小学校の跡地の展望台に登ったり。沖島らしさを満喫できるスポットを巡りました。
急な階段を上って、開ける琵琶湖のながめからは、朝船に乗り込んだ堀切港が見えています。

港で本多さんにお別れし、チャーター船に乗り込みました。これから沖島一周クルーズです。
通常の通船(つうせん)は、沖島と堀切港を往復するだけですから、島の南側しか見られません。北側まで見られるなんて、この「大人のびわ湖エコスクール」ならでは。参加者の皆さんはワクワクしながら窓の外をながめています。チャーター船の船長さんが、船を操縦しながらマイクで説明もしてくれました。
ここは、小学校とは反対方向の岬です。ここまでは風も波もおだやか。
その岬を回ったところから、急に風と波が強く感じられるようになり、窓には水しぶきもかかります。さっきガイドの本多さんといっしょに歩いた、桟橋が見えます。
石切り場跡は、千円畑という、市民農園のように島民の皆さんの畑になっているそうです。お弁当の野菜もここで作られたのかも。
もうひとつの岬にも、大きな岩がゴロゴロしていました。道もなく歩いては行けない場所だそうです。
岬をぐるっと回ると再び風裏となり、波が穏やかになりました。
沖島港の堤防には、「もんてきて沖島」と大きく文字が掲げられています。これは、沖島の言葉で「戻ってきてね、沖島へ」という意味だそうです。
この文字を見てから、船は旋回して堀切港を目指しました。

堀切港に無事帰航し、上陸して解散しました。
内容が盛りだくさんで、ぎゅうぎゅうに中味の詰まった大満足の「大人のびわ湖エコスクール」でした。
翔んでびわ湖の皆さん、お疲れさまでした。これからも、琵琶湖のすばらしさや環境を守ることの大切さを多くの大人・子どもたちに広める活動を続けてくださることを願っています。