2021.09.30
2021年8月10日火曜日の午前中、若者自立支援ボランティアGroup居場所の会「レリーフ」(以下、レリーフ)の書道教室の活動に伺いました。
レリーフは、2021年度の活動助成1年目を受けています。
レリーフは5年以上前に、守山市社会福祉協議会主催の「ひきこもりや社会生活になじめない若者を支援する」集会に参加したメンバーの中で有志が集い、若者自立支援ボランティアグループとして2016年11月に立ち上がりました。
設立目的を「生きづらさを感じている若者とその家族の支援活動を行う」とし、積極的な活動を続けており、現在約20家族が会員だそうです。
レリーフの活動は多岐に渡っています。
この日は室内作業として書道教室を行っていました。
レリーフはこの室内作業の他に、農作業、調理実習、企業見学、就労体験、屋外研修などを行っており、ひきこもっていた当事者とその家族が新しい自分たちの居場所として活動を継続しているそうです。
2019年度の活動回数は168回にのぼり、参加者は延べ728名、うち若者の参加は251名とのこと。
また、今年度のできるコトづくり制度の助成を受け、希望者の多い「レリーフ相談室」としてカウンセラーによる家族カウンセリングの回数を増やして行うそうです。
書道教室での講師は、レリーフ代表の大道さんです。お手本から、今月の文字を、それぞれの参加者が黙々と練習に励んでいました。
誰かと比べることなく、マイペースで心ゆくまで墨と遊ぶ。そんな雰囲気で心静かに集中できる場でした。
事務局の奥村さんにお話を伺いました。
「室内作業は、まず参加者にやりたいことを提案してもらって、それを事務局内で活動可否を検討し、可能と判断すれば即実行となります。
現在は中止していますが、コロナ禍以前は、障害者施設の清掃ボランティアも行っていました。
また、調理実習では農作業で自分たちが育てた農作物を使って、予算内での食材の調達や衛生管理、調理時間の配分に気を配る必要があることから非常に集中力を高めるのに効果的であり、それを中心となって積極的に動いてくれてる若者がいましたが、このコロナ禍で今はできなくなって非常に残念です。
親への支援としての居場所づくりも行っています。親の会として、月一回母親中心の集まりを持っています。
多彩な活動の中で、各自集中できる、意欲を燃やせる、何かを見つけていただき、結果として社会への参加を果たしてもらう、というのが理想です。実際に就職した人もいますが、継続しているかというと難しいのが現実ですね。」
当事者の若者たちが、就職するまでの力を得る場となっているわけですから、それだけでもなかなか得難い場になっているのではないでしょうか。
若者自立支援ボランティアGroup居場所の会「レリーフ」の皆さんには、これからも居場所としての多彩な活動を続けていかれるよう願っています。
▼若者自立支援ボランティアGroup居場所の会「レリーフ」のHPサイト
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